光触媒塗料を選ぶ前に知っておきたいメリットとデメリット
2022.10.16

光触媒塗料は、高い耐久性とセルフクリーニング機能を併せ持つ、塗料の中でも随一に優れた塗料です。
光触媒塗料で外壁塗装を検討するのならば、さらに詳しいメリットとデメリットについて知っておきたいですよね。
そこで今回は、光触媒塗料の概要とメリットデメリットをご紹介します。
ぜひお役立てください。
 

□光触媒塗料ってどんなもの?

 
外壁塗装で塗料を選ぶ際は、機能性や耐用年数によって判断されます。
なぜなら、外壁の塗料は日々様々なダメージが与えられているからです。
今後10年程度は外壁を守ってもらう必要があるので、機能性と耐用年数の2点は妥協できません。
 
その中でも光触媒塗料は、非常に優秀な塗料として知られています。
セルフクリーニング機能と抗菌作用を持っているのに加え、それにより耐用年数が長いのです。
 
「光触媒」という名前は、光触媒作用という化学反応から由来しています。
というのも、光触媒塗料の中に含まれる酸化チタンが、紫外線に反応することでこの光触媒作用を引き起こし、塗料の表面についた汚れを炭酸ガスに分解する働きがあるからです。
そして分解された炭酸ガスは、酸化チタンと紫外線の反応で高まった親水性(水と調和しやすくなる性質)によって、塗料と外壁塗装の間に水分を入れ、油脂のような強力な汚れと一緒に洗い流します。
これが、光触媒塗料のセルフクリーニング機能の仕組みです。
 

□光触媒塗料のメリットとデメリットは?

 

*光触媒塗料のメリット

 
光触媒塗料のメリットは以下の通りです。
・セルフクリーニング機能を持つ
・トップクラスの耐久性
・抗菌作用で周辺の空気も綺麗になる
 
光触媒塗料の抗菌作用は、光触媒塗料に含まれる活性酵素が太陽光に当たることで発生し、車の排気ガスや工場の排煙などを取り除く働きを持ちます。
1件の外壁に塗るだけで、テニスコート4面分もの緑地が持つ清浄機能を発揮するといわれていますから、その作用の強さがわかりますよね。
家を綺麗に保つだけでなく、空気まで綺麗にすることができるのが、光触媒塗料の最大の特徴といえそうです。
 

*光触媒塗料のデメリット

 
光触媒塗料のデメリットは以下の通りです。
・専門性が必要である
・サビや黄砂などの汚れは自浄できない
・選べる色が限定される
・ひび割れしやすい
 
光触媒塗料は酸化チタンを含む塗料のため、無機質系の汚れには対応できず、濃い色合いを出すことができません。
また、光触媒塗料の表面は一般的な塗料よりも硬くなりやすいため、ひび割れが表面化する可能性もあります。
 

□まとめ

 
今回は、光触媒塗料の概要やメリットとデメリットについて解説しました。
光触媒塗料は、光に当たることで自浄機能や抗菌機能などの優れた機能を発揮します。
ただ、施工が難しい点や選べる色が限定的である点がデメリットとして挙げられるので、加味した上で検討するようにしましょう。