塗装に関する微弾性塗料と弾性塗料の違いとは?作業工程の違いも紹介します!
2022.12.6

塗装には、「微弾性塗料」と「弾性塗料」の2種類があるのをご存じでしたか。
この記事では、微弾性塗料と弾性塗料は何が違うのかについてとそれぞれの作業工程の違いも紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

□微弾性塗料と弾性塗料の違いは?

微弾性塗料と弾性塗料の違いは、塗料の伸び率が基準とされています。

微弾性塗料は定められた規格がないため、明確な伸び率の基準はありませんが、一般的には伸び率が50パーセントから100パーセントの塗料を指します。
多くの外壁塗装では、微弾性塗料が使われています。

弾性塗料は、JIS規格で定められた基準があります。
弾性塗料は20度に対して、伸び率が120パーセント以上の塗料を指します。

□微弾性塗料と弾性塗料それぞれの作業工程の違いをご紹介!

ここでは、作業工程の違いを3つ紹介します。

*単層弾性工法

最初に、シーラーという下地調整塗料を塗ります。
次に、シーラーの上から単層弾性塗料を2回塗ります。
工程が少ないので、費用が安く、作業時間が短いのが特徴です。

5年経つと塗料が完全に固まってしまい、特徴である弾性を失います。
最悪の場合、ひび割れが起こります。

また、耐久性が高い種類の塗料が少なく、その結果、何度も塗り替えが必要になる可能性があります。
単層弾性塗料は耐久性が弱く、アクリル樹脂を主成分とするものが多いので、耐久年数が短いです。
そのため、単層弾性工法の持続期間は3年から5年で塗り替えが必要になります。

*複層弾性工法

単層弾性工法と同様にまず、シーラーを塗ります。
次に、高弾性中塗り材を3回塗り、複層仕上げ塗材上塗りをその後に2回塗ります。
複層塗りは質が良い弾性塗膜に仕上がるので、20年以上持つ家もあります。
しかし工程が多い分、費用が高くなります。

*微弾性塗料工法

最初に、微弾性フィラーと呼ばれる下塗り剤を塗ります。
次に、弾性塗料以外の任意の上塗り塗料を2回塗ります。
微弾性塗料ではシーラーではなく、微弾性フィラーが使われています。
弾性効果は約1年から3年経つとなくなります。

微弾性工法は、弾性が失われても、上塗り層の耐久性があれば塗膜が外壁を保護します。
そのため、耐久性がある間は塗り替え作業の必要がありません。

□まとめ

今回は、微弾性塗料と弾性塗料の違いとそれぞれの作業工程の違いについて紹介しました。
外壁塗装をお考えの方は、塗装の特徴を理解してから選ぶようにしましょう。
また、自分の家の外壁に適した塗料で外壁塗装を行うことをおすすめします。