外壁シーリングには種類がある?目的に適したシーリング剤を選ぼう!
2023.6.9

塗装工事において、シーリング材は重要な役割を果たします。
しかしながら、シーリング材には様々な種類があることや、劣化症状が知られていないことが多くあります。
そこで今回は、シーリングの種類と劣化症状をご紹介します。

□外壁シーリングの種類

シーリングには、アクリル、ウレタン、シリコン、変性シリコンの4つの種類があります。
ここでは、それぞれの特徴についてご紹介します。

アクリルは水性のため、作業もしやすく、湿気にも強い特徴があります。
価格も他の種類と比較すると、安価である点がメリットですが、耐久性が低く経年劣化が激しいデメリットがあります。

ウレタンは密着性に優れており、弾性もあるため、主にコンクリートや木材のひび割れ補修に使用されます。
ただし、紫外線に弱いため、上塗り塗装を必要とします。

シリコンは耐久性、防水性に優れているため、水まわりに使用されます。
また、これは水まわりといった屋内だけでなく、耐熱性も高いことから屋外でも使用されます。
多くの優れた特徴を持っているシリコンですが、塗装が難しいため、外壁への使用はおすすめできません。

変成シリコンは、シリコンとは違う原料から作られていますが、その特徴は似ており、耐久性や防水性が高く、水まわりに使用されています。
シリコンとは違って耐久性は少ないのですが、上塗り塗装が可能で、色も豊富にあるため、外壁におすすめです。
しかしながら、他の種類と比較すると、高価である点がデメリットとして挙げられます。

□シーリングの劣化症状とは?

*肉痩せ・ヒビ

既存のシーリングが瘦せている、もしくはヒビが入っているだけであれば、経過観察しましょう。
これを放置していても、すぐに家が傷んだり、水が大量に浸入してきたりすることはないからです。
しかしながら、日々劣化は進んでしまうため、経過観察はおおよそ1年間隔で定期的に専門家に見てもらいましょう。

*剝離・破断・欠落

このような症状が出ている場合は、補修する必要があります。
この状態では、家に雨水が浸入してくるのは、時間の問題です。
剝離であれば遅くとも半年以内、破断や欠落であれば、今すぐに補修が必要です。

□まとめ

今回は、シーリングの種類と劣化症状について紹介しました。
シーリングは5〜10年ほどで劣化が現れます。
そのため、定期的な点検や目的に合ったシーリングの種類を選ぶ必要があります。
適切な家のメンテナンスを実施するためにも、当記事をぜひ参考にしてください。